2月
04

今年は去年よりもとりあえず作ってみることを意識している。とりあえず作ってみると言うのは結構難しくて、事前に要件定義もなければ予算もない、展望もわからない。一番やっかいなのは作ろうとしているアイデアは大概ちょっと良さそうだけどわかんないと言うものばかりでモチベーションの維持が難しい。

学校の課題じゃないけれどもものを作る、特に何かの改善じゃなくてゼロから立ち上げるときは結構勢いが大事だと思う。贅沢だと言われるかもしれないけれど、部品は一通り手元に置いておきたいし最悪すぐ買いにいける環境で作りたい。道具もまた明日とならないように一通りは揃えておきたい。できればその道具は自分のものであってほしい。

もっと言うと、高価な業務用機器1台を5人とか10人で共有するなら安価な機器を一人1台持ったほうが絶対いいと思う。これは田中研に所属してSFCの授業で宿題が出たとき、DMM.make AKIBAそれぞれでの共有の機材/自分の機材の使い方と使われ方を見ていてすごく思う。

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今回は幾つかの機材を取り上げて共有し易い機材かどうかちょっと考えてみたいと思う。

・3Dプリンターの場合

これは言うまでもないかもしれないけど、一番共有が難しいように思う。とにかく加工(?)時間が長い。

ちょっとしたものをプリントするにも3,4時間はかかる。シェアスペースに置かれている3Dプリンターは大概が200mm以下の造形範囲だから結局その間専有することになる。

仮に300mmクラスがあったとして複数人分一気に詰めてやろうとすると今度24時間超えしたりしてそりゃ困るって話になる。

施設がわからしても下手すると48時間とか専有されちゃうから12時間までとか一定時間以上は1時間あたりで料金を取る場合が多い。そうなると材料費+機材費で意外とかかっちゃったりするから本来の「FDMだから気軽にどんどん試作」という最大のメリットが無くなってしまう。

・切削機の場合

切削機もかなり難しい。3Dプリンタと同じで加工時間が長い上に、切削機の場合捨板とかのセッティングが共有できるのか問題というのがある。

両面切削しようとすると捨て板に穴を開けて位置出しをすることになる。(しない方法もあるけれども)そうするとなんだかこう書くとみみっちい話みたいだけど誰が捨て板をメンテするのかという話になる。

SRMとかで加工しようとすると捨て板で嵩上げしなきゃいけない場合もあれば逆に捨て板を薄くしなきゃいけない場面もある。

工場みたいに加工するものの相場観がないというのがこういった特殊な状況を生み出してしまい、より共有を難しくしてしまうことがある。

・ミシンの場合

これはちょっとわからない。DMM.makeにあるけれども、使う人が少ない。coromozaは一度言ってみたいと思ってるけど行けてない。brotherのデジタル刺繍ミシンに関しては糸の色を変えたいとなると結構大変そう。メンテナンスはそれほどしていないようにみえるから運用は楽そう。

・UVプリンタの場合

これは全く問題なく共有することが出来ると思っている。セッティングもそれほど難しくないし、メンテナンスもいらないとは言わないけど比較的楽に見える。加工時間も一番短くてクリアとかホワイトを入れてもせいぜい20分とか。

 

・レーザーカッターの場合

これも問題なく共有できるけれども、そのバックエンドでかなり人日をかけてメンテナンスできるかどうかにかかってると思う。
実際京都拠点や他のスペースを見てもレーザーカッターは集塵機のフィルター交換/レンズの清掃/プラットフォームの掃除がどのぐらい出来ているかがすごく重要になってくる。ちょっと油断するとすぐにレンズがだめになっちゃうし、すぐに集塵機は詰まってしまう。

このあたり、レーザーカッター自体のコストも去ることながら、導入するとき計画しておいたほうがいいと思う。


 

こうやって書いてみるとあらためて加工時間と内段取りに時間がかかるものの共有は難しいと言うよりRapid Prototypingのメリットが共有すればするほどなくなってしまう。

なので施設として持っておくべきなのは

レーザーカッター>UVプリンター>ミシン>切削機>3Dプリンター

で、特に右の2つ、切削機と3Dプリンターに関しては10万円前後のを複数台抱えるなら50万円以上のものを1台と言う形にしたほうがいいように感じる。


 

デジタルファブリケーション、デジタルマニファクチュアリングによってプロダクト開発はアジャイルマニファクチュアリングの方向に行き、Hardware is new softwareの時代が来る。

市民工房やシェア工房はものづくりを身近にしてくれた。これをきっかけに小型の機械を1人1台持つようになって、初めてこれらデジタルによる開発の恩恵を享受できるようになるように思う。

About the Author
ものとものに係る仕組みをつくっています。 ゴミとものの間を彷徨います。YOKOITO(@YOKOITO_info)代表 /デジタルファブリケーション/SFC/DMM.makeAKIBAーroom111

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