2月
03

遅いですが、新年あけましておめでとうございます。2017年もよろしくお願いいたします。
今年も去年と変わらず考え過ぎと周りから怒られながらも、色々なことを試してみたいと思います。改めて振り返ると考えたことをノートに書き始めたのが高1だから7年前。1日1ページの日記帳を書き始めたのが6年前だからもう趣味みたいなものです。

新年早々考え込んでいるのは「新しいことってどのぐらい今となって価値があるのか」ということです。
ということですと言っても漠然としすぎてるだろうという話だけども、結構考え始めると面白い。

去年幾つか出た忘年会の一つで「職業としてのエンジニアのモチベーション」談義が合った。結論だけ書くと問題をときたい・解決したいがモチベーションだろうと。ただ結局その話の中で結論が出なかったのが「じゃあどうして新製品を作らなきゃいけないかはわからない」というと。

新製品を何故出すのか と言われればそりゃあ会社を維持するためという返事が一番多く返ってくると思う。
本来は逆でユーザーひいては社会に価値あるものを提供してそれの精度を高めていく・より新しい価値を付加していくために新製品が出てくる。ただいつの間にかこの新規性が顧客に求められているものでも顧客の需要を掘り起こすものでもなく単に企画段階でひねり出したものになってきてしまうというのがいつの間にか新規性でもなんでもない機能や製品が生まれてしまうことにつながっていく。

例えば自分の趣味に関連する話だとカメラはこの切り口で見てみると面白い。フィルムカメラは置いといてとりあえずデジタルカメラの話、特にコンシューマー向けのものだとして、必ずしも性能を上げる方向に行かなかった3つの例を挙げる。

 

ある一時期まではとにかく画素数を上げる競争だった。だけれどもある時これ以上画素数をあげても意味が無いんじゃないかということになって画素数戦争は終わり”あえて”1300万画素前後に収めるようになってきた。

(撮像素子の場合配線を補足することが難しいため、画素数を挙げていくと受光面:配線の面積比がどんどん配線側に振られてきてしまう。結果的に受光面が極端に小さくなってしまうのでISOが悪くなってしまうのである一定程度以上でSN比を維持する為には裏面照射型などにする必要がある。)

撮像素子だけではなく一眼レフもミラーレス一眼というものをオリンパスが中心に発売した。最初は光学ファインダーのない、しかも撮像素子がマイクロフォーサーズという規格でただでさAPS-Cで小さいといわれていたのにさらに小さいならもうコンデジと変わらないじゃんと言われていた。だけれども気軽にレンズ交換できるカメラとして一定の市民権を得ることができた。

コンパクトデジタルカメラは一時期薄さと軽さの競争になった。ソニーから厚さ1cmを切るコンデジが発売されるなど、気が付いたらコンパクトデジタルカメラ市場のそのほとんどはスマートフォンに持ってかれてしまった。久しぶりにコンパクトデジタルカメラを見てみると殆ど1万円以下若しくは防水防塵と行った特殊機能がついている。(持ってかれてしまったという表現はもしかしたら不適切で、撮像素子とかレンズのアクチュエーターの技術は確実にスマートフォンに引き継がれているから移っていったといったほうがいいのかもしれない。)

この3つをとっても、所謂製品の新しさの定義/目的の策定が難しいかがわかる。そもそも性能を上げるという言葉自体一体どれがどうなったら性能を上げるといえるのかみたいな議論があると思うけれども、ユーザー視点で単純に性能を上げるとしたら

  1. 画素数をあげて画質を良くする
  2. 撮像素子を大きくしてS/N比を良くする(ただしこれも本体サイズの兼ね合いがあるから35mmにフィルム時代に落ち着いてるという要素が入ってしまうかも)
  3. 小さく軽くする(でもこれも重くないとミドルクラス以上のカメラは売れないと言われてたりする)

上げるとしたらと書いて上げてみると、やっぱり単純な定義が難しい。重くするなんて信じられない気がするけれども、たしかに30万のカメラでプラスチックボディーで軽いですと言うのとマグネシウムボディーで重いです並べられたら質感という点でマグネシウムボディーを選ぶかもしれない。。。。

 

ここまで長く書いておいて結局それかという話だけれども、やっぱり製品は「試作して作ってみないと何とも言えない」というのがこういったところからもわかるのかもしれないと書いていて思った。

何故新しい製品を出すのか。新しいこと、新しいもの事態に本当に価値があるかどうか。というテーマで書き始めたけれども、そもそも(あまりそもそもって使いたくないけれども)「新しい技術」という新しさを定義するだけで難しい。更に新しさを定義したとしてそれが価値があるかどうかというのは本当に色々なパラメーターで構成されていて使ってみないとわからない。リーンスタートアップで言われていることそのままみたいになっちゃうけれども、新しいサービスはとりあえず作ってみて試してみることが本当に大切だ。これはソフトウェアにもハードウェアにも共通することで、あまりにも評価軸が多すぎて考えた本人にも実際にやってみるまで多分評価しきれないのだと思う。

ハードウェアはなおさらで、これはYOKOITOを始めてから3年、あらゆるエンジニアの人と話したけれどもいくら経験がある人でも「作ってみなきゃわからない」といっているところからもそうなんだなと思う。

(勿論凡ミスとかは経験でわかる。有名なエピソードで、YS-11が設計されたとき担当エンジニアは航空機設計が初めてで、ベテランの戦闘機設計を行っていたエンジニアに設計図を見せに行ったら「この前輪、おかしい」と一言言われて「いや、そんなはずない」と言い返しながら帰って計算し直してみたらほんとに間違ってたという話がある。勘は偉大)

僕はものの可能性を広げたいと思っている。それこそソフトぅエアのように自由で、努力すれば誰もが作れるようになり、表現手法の一つとして数えられるようにしたいと思っている。Hardware is new softwareと言われているけれども、本当にソフトウェアと同じような自由度をハードウェアに持ち込みたいと思っている。そして、新しいもの/今までのジャンルに捕らわれないものを生み出し続けたい。死ぬ前に80年ぐらいだったけど少なことも生まれるより前の過去80年より人類は進化したなと言う実感を持ちながら死にたいと思っている。

そのためにも今年もこれは普及させるべきと思ったものは普及させるし、とりあえず作ってみるし、手段はどんどんサービス化していこうと思う。

というわけで(?)今年もものの可能性を広げるため色々やってみますので、ご協力よろしくお願いいたします。

About the Author
ものとものに係る仕組みをつくっています。 ゴミとものの間を彷徨います。YOKOITO(@YOKOITO_info)代表 /デジタルファブリケーション/SFC/DMM.makeAKIBAーroom111

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