12月
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京都に行って中島と話している中で、ハードウェアベンチャーならではの製品開発はなんだろうという話になった。

たしかにそうで、一歩間違えれば単に単に規模を小さくした“製品開発”となってしまう。

 

書き始めて2行で早速この話の危うさというかツッコミどころの多さを感じる。製品開発ってどこからどこまでなんですかとか、規模って生産数なんですか?それとも開発期間と開発費が長い製品なんですか?とか。

メディアをやってる人に今更かと怒られそうだけれども、きちんと伝わる形で言語化しておくというのは本当に大変だ。バズワードというとなんだか今となっては揶揄する言葉になってきているけれども、まず各単語の共通理解を作り出した上で議論をして最後結論を言葉として纏めなきゃいけない。うちの場合だとデジタルファブリケーションとか個人のものづくりとかSTEMとかから始まり、その上でじゃあそれやって短期ではメリットがあるのかどうか、長期の話なのかどうか、今の既存のものと何が違ってそれを変える必要がそもそもあるのかみたいな話から始めなきゃいけない。

3Dプリンターとかならかんたんだけれども、ラピッドプロトタイピングマシンとかになるともうわからない。人によってはロボドリルでもなんでも生産現場じゃなくて開発現場に有ればラピッドプロトタイピングマシンだと言うかもしれない。

意味としてはかんたんな3Dプリンターも、1億円以上のDDMの話をしているのか50万以下のFDM機の話をしているのかで全くその後の展開が違う。

これらをきちんとコストをかけて整理していろいろな人を呼んで議論・発信しなきゃいけない。

これは結構コストがかかる。例えばそういう対談をするとすればどんなに安くても5万、普通なら10万プラス交通費実費は支払いたいところ。セッティング・モデレート・整理する人が1人ほしいところ。本格的に広報するとすれば広告費もかかる。メディアに乗せてもらうとすれば研究発表ならともかくいまビジネスでやってることに関わるのであれば記事広告になるかもしれない。

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京都駅。朝ついたらここでドーナッツが習慣になっている

よく「日本には専門性の高い記者がいない」とか「日本だと間違った意味でメディアに取り上げられてしまうんですよ」とか聞くのだけれど、最近思うのは結局発信する側(取材してもらう側)がほんとうの意味でコストを掛けて言語化出来ているのかというと出来ていないからこういう齟齬が出てくるんじゃないかなと思う。自分自身もじゃあ販売に直接関わるから説明会開きますという以外のところでもっと全体的な話、デジタルファブリケーションの価値とか小型工作機械の使い所とかそういったことが常日頃は無理だとしてもじゃあ四半期ごとにきちんと定義付けを更新した上で言語化出来ていますかというと出来ていないと思う。

ここまで書いといてあれだけどまあそりゃそうだっていう話でだからこそ広報部とか宣伝部・マーケティング部とかちょっと範囲を広げればCSRがあるし、製品の販売を行いますというときの作業は大体これだ。でもじゃあ販売に結びつきますという直近のコスト回収めどが立っているのはともかくとして、それ以外の場所で、例えば大学の研究室が意識できているかとか、きちんとその人員計画SeriesAに向けて立てられますかと言われると、難しい気がする。

また最初のきっかけから脱線してしまったけどこれはこれで結構大切。ハードウェアベンチャーならではの開発の話はまた書こうと思う。

 

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ものとものに係る仕組みをつくっています。 ゴミとものの間を彷徨います。YOKOITO(@YOKOITO_info)代表 /デジタルファブリケーション/SFC/DMM.makeAKIBAーroom111

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